よくあるご質問

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3Mix-MP法とは?

最近マスコミが3Mix-MP法の報道をするようでして、患者様からこの治療法についてよくご質問があります。

3Mix-MP法の詳細は「3Mix-MP法オフィシャルサイト」でみることができます。

痛みを与えずに、虫歯を殆ど削らずに、抗生物質を歯に詰めて治療をできると書いてあります。
また虫歯だけではなく歯周病などお口の中のほとんどの病気を治せるとも書かれています。
患者様にとてもやさしい治療法のように思えます。

これは革命的な治療法ともなり得るすばらしい医療だと思いました。
でもそれほど良い治療法なら、世界中の歯科大学で採用されるはずですが、そうでないのはなぜだろうという疑問が残ります。
その疑問を解くために、3Mix-MP法誕生の経緯を調べてみました。
3Mix-MP法が生まれる前に、「3Mix療法」という画期的な治療法が、30年ほど前に新潟大学で岩久正明元教授が開発されました。

これは歯髄の積極的温存を目的に確立されています。
もともと乳歯を視野においた治療法で、どんな虫歯治療にも使うというものではありません。

神経を取らなくてはならないか?取らずにすむか?というきわどいケース場合に使う治療法ですから、ほとんどが麻酔の必要なケースにしか使いません。

きじまデンタルクリニックでは歯髄を温存できるか否かを迷った時に、この「3Mix療法」原法を採用することがあります。
この「3Mix療法]原法は治療成績がよく、殆どのケースで歯髄を保存できました。

一方、3Mix-MP法は麻酔をせず、感染歯質もあまり除去せずに抗菌剤で虫歯の原因菌を殺菌して治療をおこなうという方法です。
30年前のオリジナルから進化したように思える3Mix-MP法ですが、感染した虫歯を取り残しても良いものか?と考える歯科医も多くいます。
抗菌剤で殺菌されたとしても多量の汚染物質や細菌の死骸を、歯髄組織は処理しきれないと考える歯科医もいます。
私見ですが虫歯を除去することはそれほど難しいことではありませんので、感染部位は可能な限りきれいに取るほうが良いと思います。

3Mix-MP法が世界レベルではどのような研究がなされているか知りたくて、PubMedという世界的に有名な医学論文の検索エンジンで検索しました。

検索語は”3Mix-MP”ひとつだけですが、ヒットしたのは
新潟大学の3Mix-MP法を主催しているグループの、乳歯を研究対象にした2004年の論文だけでした。

興味のある方はPubMedで検索してください。

以下は検索結果です。

Endodontic treatment of primary teeth using a combination of antibacterial drugs Takushige T, Cruz EV, Asgor Moral A, Hoshino E.
Department of Oral Microbiology, Cariology Research Unit, Niigata University School of Dentistry, Niigata, Japan

残念ながらまだグローバルとは言えないようです。
ネットで調べてみますと肯定的なサイトは数多くありますが、批判的な意見もあります。以下に批判的立場を取るサイトをご紹介します。

歯科保存学会の見解
3Mix-MP法の術後不快症状の相談記事
ウィキペディアの記事

きじまデンタルクリニックとしましては大学レベルでこの治療法がおこなわれるまでは静観したいと思っています。
そして主催者グループが主張するようなすばらしい効果が証明されることを期待しています。